こちらの本を読みました。
中村 恒子(著)、奥田 弘美(著, その他)
年(歳)を取ることを重く考えすぎないこと。
この本を読んだのは、年(歳)を経るごとに、身軽になっていけるような、ものの考え方や捉え方を知りたいと思ったからです。
本を読んでから、特に下記のことを心に留めて、毎日の生活をしていこうと思いました。
・ 物事を大げさに重くとらえすぎない。
・ 不安や悩みは、自分で縮小・軽減できる。
・ 受けとめ方や距離の取り方は、日々の練習で身についていく。
老いることに関して、ものの見方、捉え方を変えていくには、それなりの心の準備や時間も必要です。
自分とうまく折り合いをつけるコツをつかむことができれば。建設的な転換にもつながると思います。
生きやすい年の取り方、心の持ち方を探る。
マイナス要素ばかりがあげられる年齢のこと。
人生100年時代と言われるようになり、平均寿命はどんどん延びているにもかかわらず。
巷では、40過ぎたら老害、みたいな話まで聞くようになったりする現代。(誰でも不安になります..)
それならいったいどんな心構えで年を取っていけばよいのか。この本を読むと、そんなもやもやを減らすヒントを見つけることができると思います。
心に折り合いをつけることも、習慣のひとつにできる。
89歳、現役の精神科医(勤務医70年)である中村恒子さんが、気さくな関西弁で語りかけてくれるような、やさしさと強さをあわせ持った言葉が詰まっています。
(*同じく医師である奥田弘美さんの「聞き書き」にて、中村先生の言葉が綴られています)
特別に老い支度について書かれたものではありませんが、「うまいことやる習慣」というのは、生きるうえでの大切な知恵で、人生全般を支えてくれるものなのかも。
人生の様々な場面で、老若男女問わず誰もがつまづきそうな事柄を、感じ方・考え方次第でいかようにも乗り越えられるのだと。
さりげなく、ほどよい距離感で、あらためて気づかせてくれます。
本の中には、今の自分を振り返ったり、考えさせられる言葉がたくさんあります。一部をご紹介。
・「こうあらねばならない」と思っていることのほとんどは、「そんなことないんちゃう?」と軽~く考えてみてください。
・結局、どこに行っても一緒なんやなあ。100%満足できる環境はないんです。
・情っていうのは、一見いいもののように見えますけど、それは見方を変えると他人さんへの執着であって、こちらの身勝手さの証でもあるんですわ。
・生活していると、気持ちのよくないことが起きますわな。ちょっとしたやりとりの中で、何かされたり、言われたり。これは、自分では避けようがありません。せやから、受け止め方を変える練習をしていきましょう。
・人生のあらゆる選択肢は、最後には自分で責任をもって決めていくもんです。
・柔軟性がなくなると、自分のつらさが増していきますな。
・人の意見に耳を傾けることは大事なんやけど、それは、人に振り回されることとはまったく別の話です。
・もしも、今後しんどいことを経験することがくれば、それは「新しいものの見方」を学ぶ時期でもあるということです。
・完ぺきな人も、完ぺきなものも、ないんです。自分を含め、絶対的なものなんてないんやと、最初から思っておくことが新しい波をうまいことくぐっていくコツでしょう。
・何より、記憶に振り回されないためのいちばんの薬は「日にち薬」です。
・完ぺきを目指して挫折するよりも、不細工な形でも続けていくことのほうが大事なんやないかと私は思います。
・一人で死のうが、病院で死のうが、人間らしく穏やかに死ねたらそれで十分やと思います。あれこれ心配して計画してもしょうがない。最低限のことを家族に頼んでおいて、あとは自然に任せておいたら気楽でいいと思いますなあ。
・人生の満足感は、誰か他の人が決めるもんではありません。(中略)「これが自分の人生や」と、一つ覚悟を決めてください。
現代も十分変化の激しい世の中ですが。今の私たちが想像もつかないような、戦前戦後の混乱期をくぐり抜け、仕事、家庭、人間関係に悩み苦しんでも、けして屈折したり自分を見失うことなく生きてきた著者の言葉は、包容力、厳しさ、潔さを合わせ持ち。じんわりと伝わるものがあります。
人や物事に対し、自分なりの受け止め方や距離感を見つける。
不安・心配・怖さ・怒り・悲しみ・辛さ、、など、目には見えないネガティブな感情にとらわれて、うまくいかない時期も人生にはあると思います。
ただ、あらゆる問題や悩み解決の糸口は、受け止め方や距離感にありそう。
なので、
・ 細かいことを気にしすぎない
・ できるだけ寛容に
・ できるだけ柔軟に
・ 新しい体験も楽しむ
・ 変化を厭わないこと
すべて同時にはできなくても、どれかを少しずつ意識するだけでも、歳の取り方はずいぶん違ってくるのでは。
そして、これらは本人にしかできない「心の習慣をつくる」練習なのだと、あらためて感じます。
意外となんとかなる、を年とともに積み重ねていく。
健康、人間関係、お金、仕事のことなど不安や悩みの種類も人それぞれで、その中身も若い頃とはまた異なるとしても。
大なり小なり、いくつになっても人生に不安はつきものです。
中年世代の私も、生き続けていればいずれ高齢になるのもあたりまえのことなので。
□ むやみにネガティブになりすぎないこと
□ かと言って、無理にポジティブにもなりすぎないこと
このバランスが、個人的には今後さらに大切になってくるのではと感じています。
もちろんこのあたりの感覚も人それぞれ。
大変だったけど、意外となんとかなった。そんな体験を積み重ねていくのが、生活そのもの。
時代の変化を受け入れつつ、自身にとって、どんな考え方で過ごすのが身軽で生きやすいのか。
それを個々に見つけていこうとする心の姿勢が、いちばん大事なのかもと思います。







