本とことば

我慢・罪悪感を減らす。断ることに慣れる

こちらの本を読みました。

鈴木 裕介(著)、大谷 幸司(ナレーター)


「我慢」という状況について、客観的な視点を知りたくて読んでみました。(オーディオブックで読了)

【Audible/オーディブル】 聴く本

(* 聴き書きのため、引用として記載した文字が底本/原本と若干異なるかもしれません。ご了承ください)


内科医・心療内科医である著者が、心の痛みを解きほぐしてくれるような本書。

我慢が常態化したり、もはや何が我慢なのかもわからなくなったり。気持ちが混沌としたとき、助けになってくれる1冊だと思います。


何について我慢しているのか把握する。

まず知っておいてほしいのは、罪悪感とは、実は自己中心的な感情である、ということです。

この言葉がとても印象に残りました。

自覚がなかっただけで、言われてみれば確かにそうなのかもと。


冷静な視点を思い出す。

上記の言葉が心に残った理由は。

つい自分の苦しさや自己防衛に気持ちが向きがちですが、「罪悪感というのは自己中心的な感情である」と言われると、妙に納得できるというか、わりと冷静な視点を持てたからです。

なにかと我慢の引き金になりやすい「罪悪感」も、その正体と対処法を知っていれば、改善することも可能に。


我慢を減らすために、「断ること」に慣れる。

軽めの一時的な我慢なら、人はどうにか対処できたりもします。

けれど、自覚症状すら持てなくなった我慢や、人生を失うほどの我慢は、やはり健全な生活や幸せを遠ざけてしまいます。

過度な気づかいや、必要のない罪悪感を持たないためにはどうしたらよいか。ポイントをざっくりまとめてみると。

・ 罪悪感とは自己中心的な感情である。
・ 罪悪感は人との関係を修復する役割もある。
・ ただ、とらわれすぎるとうまくいかなくなる場合も。
・ 罪悪感は、他人をコントロールするのに利用されやすい感情。
・ 罪悪感は、他人から向けられるネガティブな感情への恐怖でもある。
・ ゆえに、罪悪感とは極めてやっかいな感情であると知っておく。
・ 「断る」という選択肢を持つことが大事。
・ 最初、一時的には、断ることが怖いとか不快だと感じるかもしれない。
・ しかし、断ることに慣れると、しだいに必要のない罪悪感を抱くこともなくなっていく。
・ 自分が心地よいと感じる選択、適度に自分の都合を優先する選択をする。

まずは難易度が低そうなところから練習し、少しずつ断ることに慣れていくだけでも、余計な罪悪感を減らせます。

つまりは、我慢につながる原因や状況も減らせるということです。

(断ることを避け続けた未来のほうが、本当はずっとこわいのかもしれませんね..)


***

古来より我慢強いことが美徳とされる一面はあるとしても、度を超せば人生をなくします。

我慢の種類も原因も、我慢への耐性も、人それぞれ異なり。

誰かにとっては平気なことでも、誰かにとっては大きな負荷になったりするので。

自分の傾向を知り、焦らずにいろいろな対処法を試し、個々に合ったかたちを見つけていく過程も大切にしたいですね。

理不尽な我慢から解放され、誰もが自分を取り戻し、生きやすくなりますように。


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