『老前整理』を読んでみた感想

こちらの本を読みました。

著者:坂岡 洋子


いずれは向き合うことになる親の家の片づけや、このまま生き続けていれば自分も当然考えなくてはいけない晩年の片づけのことなども、まだ体力のあるうちに少しでも知っておきたいと思っていました。

そんなときに興味を持ったのが老前整理です。


人生の後半をよりよく生きるための片づけ

この数ヵ月、こんまりさん(片づけコンサルタント・近藤麻理恵さん)の著書『人生がときめく片づけの魔法』をお手本に、「ときめき」という感情を主な基準にして片づけをしてきました。

「第2回目の片づけ祭り」が終了、今思うこと(2015年9月)


『老前整理』というのはやはりそれとはかなりテイストが違うので、読みながら自分自身もなんとなく神妙な気持ちに。

思考や言葉の定義に関してわりと細かく、片づけに取り掛かる前にとまどったり難しく考えてしまいそうな印象も少しありましたが。

これまで読んだことのある片づけ本の中では、より人生に対して現実的で重みのある内容に感じます。


本によって片づけの言葉の定義は異なる

気になる片づけ本を見つけると、機会があるごとに読んでいますが、「片づけ」という言葉ひとつ取っても、本(著者)によってその意味合いや定義づけのようなものは結構違っているようです。

例えば、こんまりさんなら、「片づけ=捨てる(減らす)」がまずあって、そのあとに「収納=モノの定位置を決める」という捉え方。

坂岡洋子さんの『老前整理』の中では、

片付けは、元の場所に戻すことです。収納は、置き場所を決めて並べておくこと。(中略) 

いらないモノを処分して、残したモノがすぐ使える場所に使いやすい状態に納まったあと、すなわち、整理整頓が終わったあとは、その状態をなるべく維持していくことが求められます。

 

このように、本書では「整理=いらないものの処分」という捉え方をしています。

つまり、手順としては、

・整理(いらないものの処分、仕分け)

・整頓(すぐに使える場所に使いやすい状態で収めること)

・片付け(使ったものを元の位置に戻す)

・収納(置き場を決め、並べ、揃えることできれいに見せる)

という具合に、その語義を守って手順通りに進めることを提唱しています。

これ以外にも、英語を交えた言葉の解説などがありましたが、これらもかえって複雑な印象となりました。


(私がこんまりさんの片づけ手順に従って作業した経緯もありますが)、これだけ言葉の定義づけのようなものに差異があると、読んでいて多少混乱するところもありました。

とはいえ、今までに読んだことのない片づけ論には、片づけの奥深さを感じ勉強になります。


片づけや整理は、取り組む年代によってその意味合いが違う

著者も書かれているように、若い世代の人の片づけと老前整理とでは(作業的に同じように見えても)、その意味合いや心構えはまったく異なると思います。

若いといわれる年代の人にとっての整理は、モノを片づけて幸せを手に入れる、自分探し、といったような自分の可能性を広げていく作業。

60代70代と進み多くの年月を重ねた人にとっての整理は、それまでの経験をもとに、より濃密な時間を過ごすための凝縮作業。


(この本を親も読んでくれたら考え方や行動についても共有できそうですが、これまでの経験上、難しそうなので..。自分で読んで片づけの知識を深めつつ今後の人生に役立てます)


今の自分に合った整理(片づけ)を自分で見つける

もしも日本人の平均寿命くらいまで人生が続いていくなら、誰にでも途中で考えるべき時が来るのが老前整理。

過去の自分に戻って片づけをすることはできないけれど、今、5年後、10年後、20年後~、生きている間は節目節目でその年代の自分に合った整理(片づけ)をしていこう、そんなことを考えさせられた本でした。

老前整理と言わず、個人的には少しでも早目に、できればまだ体力と気力が残されているうちに諸々片づけ終えておくのが希望なので。

片づけ祭りが終了した今後も、身軽を目指す日々の見直しや小さな片づけは続けていこうと思います。

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