魔法の言葉。弱い自分を勇気づけるおまじない

こちらの本を読みました。

角野 栄子(著)、大塚 さと(ナレーター)


急に読んでみたくなり、オーディオブックで読了。

【Audible/オーディブル】 聴く本

(* 聴き書きのため、引用として記載した文字が底本/原本と若干異なるかもしれません。ご了承ください)


ストーリーはもちろん、ナレーターの方の演じ分けや鼻歌なども本当に素敵。自然と頭の中に映像が浮かび、いつのまにか惹き込まれています。

スタジオジブリの映画として有名で馴染み深いお話ですね。映画では主に1巻が描かれ、角野栄子さん原作の本では、その後の成長物語が6巻まで続いています。

(* (1)以降は、(2)キキと新しい魔法、(3)キキともうひとりの魔女、(4)キキの恋、(5)魔法のとまり木、(6)それぞれの旅立ち )

『新装版 魔女の宅急便』(全6冊合本版)

たくさんの登場人物たちにもそれぞれに人生があり、成長があり、悲喜こもごも。


印象に残ったところ

『魔女の宅急便』で心に残るシーンはいくつもありますが、4巻の中の「夕暮れ路のむこう」というお話で印象深かった言葉をご紹介します。

いいことありそな、いいことありそな。

魔法はきっと弱虫の味方なのよ。

「いいことありそな」 魔女のキキが、夜空を見上げながら歌うように言う「おまじない」です。弱虫になったとき、べそをかく代わりのおまじない。

そしてもうひとつは、偶然にキキと知り合ったヨモギさんという女性の言葉。魔女のキキの言葉には「きっと魔法があるのよ」、と。

死にまつわる重めのお話でもありますが、誰もが避けられない悲しみや辛さを、やさしくそっと包んでくれるようなストーリー。


ものごとを受け入れる強さ、やさしさ

上記が心に残った理由は。

自分が弱いことを知っているからこそ、さまざまな方法で自らを励まし明るい心を取り戻そうとする。その健気な姿勢を、人は忘れてはいけないなと感じたからです。

・ 大きくなる期待
・ 奇跡を信じる気持ち
・ 想いが叶わなかったとき
・ 辛さや悲しみを抱えつつ
・ それでも前に進む勇気


辛さや苦しさのせいで、自分や誰かに当たり散らしたり、自暴自棄になるのでもなく。

ただひたすら目の前のことを静かに受け入れる。そういう芯の強さが胸に響きます。


***

いいことありそな、いいことありそな。


魔法はきっと弱虫の味方なのよ。

くじけそうなときは、心の中でおまじないを。

世の中の辛いニュースやネガティブな情報に心が疲れてしまったとき、何か明るさや生きる勇気のようなものに触れたくなったりしませんか。

ふと気になり読んでみたくなった『魔女の宅急便』も、何か大事なことを思い出させてくれるような、心にしみるストーリーやエピソードがいっぱいです。

作者の角野さん自身もとても魅力的で、今回あらためてその人生に関心を寄せるようになりました。好奇心を忘れない80代、素敵な年の重ね方に惹かれます。


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余談: 読書のおともに

このお話で登場した「ユスラウメのジュース」というのが気になります。

ヨモギさんとキキの出会いの場面と、その後も何度か一緒に飲んだ、薄桃色の飲み物(ヨモギさん作)です。

ジュースの色、香り、味、二人を取り囲む空気。。

なんだかとても穏やかで平和な時間が流れていそうですね。

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