こちらの本を読みました。
鈴木 祐(著)
慢性的な不調、漠然とした不安。
現代で多くの人が抱える体と心の不調は、どうしたら改善できるのか。
根本的な解決策を知ることができればと思い、読んでみました。
体と心の不調をまとめて改善。(起こる不具合をバラバラに考えない)
年に5000本もの科学論文を読み続けているという、著者・鈴木祐さん。
健康・心理・科学など、その豊富な知識をもとにまとめられたものです。
うつ病、不眠、肥満、慢性疲労、集中力が続かない、怒りや不安がコントロールできない、、、等々。
本書では、あらゆる不調を科学的根拠に基づきつつ、具体的な改善策が解説されています。
不調の改善は、毎日少しずつ。
本書を読んで、自分なりに思うポイントをまとめてみます。
- 一見するとバラバラに見える症状や問題も、根本的な【原因】は同じである。
- 慢性的な不調は、わかりにくいかたちで徐々に進んでいく。(ストレス、過剰なカロリー摂取、疲労、睡眠不足など、負の積み重ね)
- 不調の度合い(レベル)にも個人差がある。
- 一気に改善しようとせず、実践しやすい【小さな改善ステップ】を続けること。(食事、睡眠、運動、環境など)
等々。
・・・
本書では、「悪いのは自分だ」という考え方を採用しません。
この思考法は現実的な解決をさまたげるどころか、シンプルに仮説として誤っています。なぜなら、あなたが抱える問題の大半は、現代人に特有の「文明病」が原因だからです。
あらゆる不調に対し、自分を責める必要はなく。
適切な解決策を知り、落ち着いて、少しずつでも改善していくことが大切なのかも。
不調の原因は文明病?
「文明病」は、現代特有の病気(症状)・問題のこと。
私たちは、今の生活があたり前と思って過ごしていますが、人類の長い歴史の中では、近代の歴史はごく浅く。
人間の様々な機能が、現代の変化に対応しきれていないことによって、あらゆる不調が引き起こされているようです。
不調の解決には、炎症と不安を取り除くこと。
煎じつめれば、問題解決へのステップはシンプルです。
(中略)
そこで本書では、現代人にありがちな不調の原因を、まずは大きく2つの要素に分類し、そこからさらに個別の対処法を見ていきます。
まず、文明病を引き起こすひとつめの要素が「炎症」です。
(中略)
さらに、もうひとつ現代人にとって重要なのが「不安」の問題です。
体と心の、不調・不具合。
これらを、「進化医学」という考えに沿って。文明病を引き起こす【炎症】【不安】という観点から、解決していこうというものです。
古代と現代を比較すると。
【多すぎる、少なすぎる、新しすぎる】というのも文明病・現代病を読み解く、重要なポイントのようです。
(本書に一覧としてまとめられていますが、下記はその一部)
■多すぎる=「カロリー」
・古代では低い/少ない。現代では高い/多い。
■少なすぎる=「睡眠」
・睡眠の量(古代と現代で大差はなく、約7~9時間。これより少なすぎても多すぎてもダメージになりやすい)
・睡眠の【質】(古代では高い。現代では低い)
■新しすぎる=「トランス脂肪酸」「孤独」
・これらは古代にはなかった、現代の新しい脅威とされている。
不調を部分的にとらえないこと。
「炎症」も「不安」も、個別(部分的、表面的)の現象としてとらえがちです。
けれど実際は、それぞれに影響しあい、脳を含め体内のあらゆる場所に、ダメージを及ぼしている。
このことを、あらためて認識していく必要がありそうです。
「炎症と不安」 (中略) この2つは独立した問題ではありません。それぞれが互いに影響を与え合い、負のスパイラルを描いています。
(中略)
この負のサイクルをどこかで断ち切らない限り、現代人のパフォーマンスは低下し続けていくばかりでしょう。その作業は、あなたにしかできません。
体調をコントロールし、本来の自分を取り戻す。
人生が長くなり、高齢になるほど、これまでにはなかった不調を感じる場面も増えたりするかもしれません。
スーパー高齢者と呼ばれる(80~100歳代になっても、亡くなる直前まで現役で日常活動を続けられる)人々は、どんなふうに生活してきたのだろうと考えると。
不調を改善するための、「炎症」「不安」という文明病のキーワードに、あらためて関心が深まります。
謎の不調と炎症は、明確に連動しているのです。
不安は、あなたから理性的な判断力を奪います。
仮に、自身が80代まで生きていたら、と想像しつつ。
できることなら、体も頭も心も健康で、身のまわりのことも難なくこなして。前向きに穏やかに、人生を終える準備をしていたいなと思ったりします。
***
不調、不満、不安に、人生を振りまわされないためにも。
本書にある様々な解決策をできることから実践したり、人生や年齢の節目で、常にライフスタイルのシフトも意識しながら。
それぞれに合ったかたちで、総合的な健康と豊かさを目指していきたいですね。
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