本とことば

お金の使い方の見直し。値段に振りまわされない価値基準を持つ

こちらの本を読みました。

村上 世彰(著)


自分にとって、本当によいお金の使い方ってなんだろう。あらためてお金の意味や価値を見直してみたい。

そんなことを思い、読んでみました。


お金の価値と使い方。自分なりの価値基準をきちんと持つこと。

投資家であり金融のプロである著者(村上世彰さん)が、15歳に向けて書いたお金の本だそうです。

学生や若い世代向けということで、わかりやすい言葉で書かれているため、専門用語の多いビジネス書とはまた違った印象もあり。

大人にとっても、あらためてお金について見直すきっかけになると思います。

著者いわく、「お金は、道具であると同時に、人間の身体でいう血液のようなもの」だそう。

個人での上手なお金との付き合い方、 社会での健全なお金の循環について、あらためて向き合いつつ学べる1冊です。


お金とうまく付き合うには。

本書での気づきは多々ありますが、個人的に心に留めておきたい点をいくつかまとめてみます。

  • 値段の理由や背景など、自分の頭で考えてみる。(自分で調べる、人に聞く)
  • お金を使うときの【価値基準】をきちんと持つ。(自分にとっては何が無駄遣いで、何が無駄ではないのか)
  • お金についてわからないことも、常に自分なりに考える。(誰かが教えてくれたことも、本当にそうなのか、いつも自分の頭で考えることを習慣にしていく)
  • 世の中の価値は変化し続けるので、自身の価値観の変化にも自覚的になること。


お金に関してはもちろん、あらゆる物事の良し悪しという価値観は、とても流動的です。

自身にとって豊かさや、幸せな気持ちをもたらしてくれるお金の使い方をするには、常に考え続けるという、シンプルかつ真摯な態度が大切なのかも。


物やサービスの価格について考え続けることで、自分の価値基準が見えてくる。

著者の価値基準が端的にわかる内容を、いくつかあげてみます。

僕にとっては、見栄を張ったり優越感を抱いたりするためにお金を払うのは、どうしても無駄遣いとしか思えないのです。

もちろん、これはあくまでも僕の価値観です。

そして価値観というのは、人それぞれにあっていいもの。

繰り返しになりますが、お金と上手に付き合うということは、一定の収入のなかで、自分にとっての無駄遣いをいかに減らして、いかに多くのお金を、自分の幸せのために使えるか、ということです。

・世の中は変化し続けています。いまこの時点では正しい答えも、明日には正しい答えではなくなっているかもしれない。だからいつも考え続けなければいけない。

・お金とうまく付き合うには、日々の暮らしのなかで、その金額が自分にとって意味と価値があるかどうかの判断が必要です。


世の中や周囲の人に流されすぎると、自分が幸せになるための価値あるお金の使い方からは、遠ざかってしまうもの。

自分なりのはっきりした価値基準を持つことは、お金のことだけでなく、人生のあらゆる場面での納得のいく判断や選択にもつながっていく、大事な要素だと思います。

著者のように子供の頃からお金や仕組みについて考えるのが好きで、お金や数字に強くなれる環境で育った(お金の教育があった)という人は、日本では多くはなさそうですが。

そういう環境になくて、お金について考える機会が少なかった人も。気づいたときからでも、物やサービスの意味や価値、バランスについて、考える習慣を意識的につくっていくことは、残りの人生においてとても有効なことだと思います。


■わかりやすい例。

著者のお金に関する価値基準で、よりわかりやすい例がこちら。

  • 例年は丸々と太ったサンマが1匹100円、今期は不漁でヤセて栄養も少ないサンマが1匹300円。それでも買うのは、著者には価値があり無駄な買い物ではないから。(サンマが好きなことや、海外在住で日本で旬のものを食べられる機会も限られているため)

  • 新幹線でのグリーン車の席、飛行機でのよい席のためにお金を使うことは、価値があるので無駄遣いではない。(投資家にとって大事な「考える時間」を、落ち着いてとることができるから)

  • 身に着けたり使うものは、必要な機能を果たし、自分にとって心地よければそれで十分に価値がある。(ブランドものに興味がない)

、、といったかんじです。


例えば。仮に、

・魚も嫌いではないが、肉のほうが好き。

・移動手段やサービス内容にはあまりこだわりがなく、移動できれば何でもよい。

・特定のお気に入りブランドがある。

という人がいたとすれば、上記の価値基準に沿った選択によることが、その人にとってのよいお金の使い方になるはず。


つまり大事なのは、

  • 変動する物の値段や、他の人の判断・行動に惑わされない。
  • 自分なりの価値基準に基づくこと。( 意味のあること、価値のあること、目的を達成させてくれるもの、幸せな気持ちにしてくれるものなど)

この基準をきちんと持つことが、個々にとっての無駄遣い防止策であり、価値のあることにお金を使えるようになる、ということなのだと思います。


***

世の中の流れも、物の価値も、今後ますます激しく変化していきます。

今のお金の使い方は、本当に自身が望むものなのか、周囲の価値観に振りまわされていないか。

本書を参考にしつつ、お金との付き合い方を見直し、常に自身の価値基準を持って動いていきたいと思いました。

【村上 世彰】著者ページ・作品を見る | Amazon

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