こちらの本を読みました。
橘 玲(著)、佐々 健太(ナレーター)
経済コメディというのが面白そうだったので読んでみました。(オーディオブックで読了)
【Audible/オーディブル】 聴く本(* 聴き書きのため、引用として記載した文字が底本/原本と若干異なるかもしれません。ご了承ください)
人はどんな感情や心理によって危機に陥っていくのか、どんな思考を持てば泥沼のような状態から脱することができるのか。
そんなことを自身にあらためて問い直してみたくなる1冊。
悩みには感情的にならずに向き合ってみる。
感情は知性を曇らせるだけで、何の役にも立たん。
この言葉が妙に印象に残りました。
悩める民を救うべく研究所を開いた亜玖夢(あくむ)博士が、相談にやってきたいじめに苦しむ小学生の男の子に言った言葉です。
理論的思考が人を救うこともある。
上記が心に残った理由は。
ほんの少しでも客観的視点や理論的思考を知ることができれば、人生の危機的な状況を脱することのできる可能性も広がると感じたからです。
異なる複数の視点を持つこと。
もちろん小説なので、極端だったりドロドロしていたりもします。
それでも、さまざまな専門用語や理論を絡めた内容は、画一的になっていた自身の思考を振り返る機会になったと思います。
・ 行動経済学
・ 囚人のジレンマ
・ ネットワーク経済学
・ 社会心理学
・ ゲーデルの不完全性定理
わかったような、わからないような。人間の本質について思いめぐらせると、人の心理や思考というのは、本当にこわいと感じたりもします。
どの視点でものごとを見るか、知っているか知らないか。それだけで、人生が闇に飲み込まれることもあれば、健全なバランスを取ろうとすることもできる..。
悩みが深く余裕がない状況では、ものごとや気持ちを整理して考えることは難しいものです。
けれど、第三者の言葉や本などの知識により理論的なものの見方を知ることができれば、辛さや苦しさから抜け出すきっかけになるかもしれません。
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感情は知性を曇らせるだけで、何の役にも立たん。
確かに感情的になりすぎると、色々なことが見えなくなります。
ただ、だからと言って、無感情になるとか、非人間的になるのがよいということでもなく。
心身の喪失が激しいときこそ、その状況をどうにか脱するためにも、より理論的な思考を意識することは大切です。
人生を投げ出すのも終わりにするのも、それなりに大変なことだから。
同じ大変なら、少しでも生きることに心を向け、建設的な視点を持つことができれば。自分なりの方法で、自らを守り救うすべを身に付けることにつながっていくのかもと感じます。
(*亜玖夢博士のシリーズは、経済入門とマインドサイエンス入門があります)







