こちらの本を読みました。
川口 俊和(著)、白川 周作(ナレーター)
ふと気になって読んでみました。(オーディオブックで読了)
元は舞台作品で、それがのちに小説化(シリーズ化)、映画化されたようです。
【Audible/オーディブル】 聴く本(* 聴き書きのため、引用として記載した文字が底本/原本と若干異なるかもしれません。ご了承ください)
過去に戻れる不思議な喫茶店フニクリフニクラでのお話。
(望んだ時間に戻るために、いくつかの面倒なルールが存在する。そのうちのひとつが、過去に戻ってどんな努力をしても現実は変わらない.. というルール)
恋人、夫婦、姉妹、親子、それぞれにまつわる4つの物語です。
心のわだかまりと向き合うこと。
でも、これからのことは?(中略)これから、未来のことは?
未来はまだ訪れてませんから、それはお客様しだいかと。
こちらの会話が印象的でした。
喫茶店で働く美大生(かず)と、過去にタイムスリップして現在に戻ってきた女性(ふみこ)との会話。
(4つの物語の中のひとつ、「恋人」から。男性のほうが海外で働くことを決め、別れることになった男女のお話。それぞれに本心は全く反するのに、別れることを選択する二人。そして、不思議な喫茶店の力を借りて、ほんのわずかの間だけ過去に戻るふみこ..)
一時のプライドで一生の後悔が。
先の言葉が印象に残った理由は。
一時的な無駄な意地やプライドは、ときに取り返しのつかないほどの大きな後悔になることもあると、あらためて思ったからです。
この物語では、恋愛関係におけるすれ違いや後悔が描かれています。
現実でも、年齢に関係なく、人は様々な失敗をするもの。
どれほど年を重ねても、あらゆる種類のつまらないプライドや自己保身的な心理のせいで、大きな後悔を一生背負いこむこともあるかもしれません。
同じような後悔を繰り返さないこと。
人は、いろいろなことを忘れて前に進んでいける生き物です。
けれど、ほんの少しの素直さや勇気で、もしかしたら自分で変えられたかもしれない未来があったとすれば。
のちのち、ずっと後悔の気持ちを引きずることにつながったりもするのでは。
きっぱり忘れられることなら、そのまま前に進めばよくて。
いっぽうで、もしも、「あのとき、ああしていれば、こう言っていれば..」という後悔が、過去にいくらかでもあるのなら。
今日からでも、ほんの少しずつでも、大切な人たちに気持ちを伝えられるよう、自分を変えていくことは可能なのだと思います。
***
過去は変えられなくても、今の行動と選択で、未来によい影響を及ぼすことはできる。
そんなことを思い出させてくれた1冊でした。
若さや老いを重ねたゆえの謎のプライドやコンプレックスのせいで、言いたいことも言えなかった..、そんな苦い経験は多くの人に覚えがあるかもしれません。
恋人、友人、家族など、近しい人だからこそ、甘えや意固地のせいで伝えるべきことをうまく伝えられなかったり。
若いときだけでなく、いくら年を重ねて中高年になったとしても、同じような失敗や後悔をすることもあると思います。
仮に、いつでも本心を伝えられる、自分の非を謝ることができる、そんなふうに思っていたとしても。
なんらかの要因で、もう二度と話したり会ったりする機会がなくなることは、誰にでも起こり得ることだから。
一時のつまらない感情は捨てて、できるだけ素直に、率直に。
伝えるべき人たちに、日頃から自分の思いや考えを、言葉を尽くして伝えていくことが大切なのかもしれませんね。
余談。読書のおともに:
この物語のおともは、やっぱりコーヒー。
読後は、昔ながらの小さな喫茶店で、美味しい珈琲を飲みたい気分になりました。
日頃は、リーズナブルな珈琲を家で淹れることが多いけれど。外でも家でも、特別な珈琲を楽しむ時間を、もっと増やしてもいいなぁと思ったりします。
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