こちらの本を読みました。
為末 大(著)
諦めることについて、前向きな考え方やと捉え方を知りたいと思い、読んでみました.
「諦める」という言葉の語源は、「明らめる」だそうです。
ネガティブなイメージが先行しがちな言葉ですが、本来はポジティブな意味があると知ると、その捉え方はまったく変わってくるものですね。
・ ネガティブな意味= 断念する、見込みがない、思い切る
・ ポジティブな意味= 明らかにする、つまびらかにする、明らかに見極める
「諦めない」または「諦める」。線引きの重要性。
何一つ諦めないということは立ち止まっていることに等しい。
こちらの言葉が特に印象に残りました。
諦めないことが美徳とされる風潮のなかでは、自分の本心を見失うこともあると思います。
本書を読んで、特に感じたのは下記のこと。
■ 現実を直視して、ときには「諦める」という選択をすること。それが、よりよい人生のためにはとても重要。
幸せを感じられるか否か。
先のように思う理由としては。
□ 諦め時の線を自分で引けないと、その責任の矛先が、他人や環境に向いてしまう場合もあるから。
□ 自分の能力に合った場所で、よりよい努力をするほうが、幸せを感じられると思うから。
著者のような競技生活は特殊だとしても。一般的には、学校、仕事、資格試験、人間関係、等々、、「諦めること」について、あらゆる場面が想定できます。
成果や改善の見込みがなさそうなことを、ずるずると続けてしまった結果、他の機会や可能性を消してしまう・・。
そんな経験は、私のみならず多くの人が思い当たることかも。
無為に時間が流れてしまうのは辛いことです。。
諦めないことは、的を絞って決める。
「何も諦めたくない」という姿勢で生きている人たちは、どこか悲愴である。
仕事も諦めない、家庭も諦めない、自分らしさも諦めない。なぜなら幸せになりたいから。でも、こうしたスタンスがかえって幸せを遠ざける原因に見えてしまう。
むしろ、何か一つだけ諦めないことをしっかりと決めて、残りのことはどっちでもいいやと割り切ったほうが、幸福感が実感できるような気がする。
全力ですべてを諦めない生活を、心から楽しめているならよいとして。
何ひとつ諦めないという姿勢が、もし自身を苦しめているとするなら、それはどこかが間違っているのかも。
■ 何か一つだけ、諦めないことをしっかりと決める(的を絞る)
やはり、こういう考え方は大事ですね。
人生の価値観は人それぞれなので、「諦めない」「諦める」の線引きも、自分で決めるしかないものです。
生きている年数が増えるほど、決断の重みも増したり、躊躇したりもします。
けれど、たとえ選択の結果が何であれ。
「諦めること」と同じくらい大事なのは、未来をきちんと引き受ける心積もりをしておくことなのかも。
人生の岐路、何かの選択を迫られている、そんなときに読み返したい1冊です。
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諦めないこと、諦めること。
生きていれば、多かれ少なかれ、誰もがその両方を経験していくもの。
選択の経験は、自分の大切なことを見極めていく、必要な過程だと思います。
前向きな諦めは、新たな道や別の幸せ、生きやすさにもつながっていくことを忘れずにいたいですね。
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