こちらの本を読みました。(聴く本のオーディブルで読了)
『八月の御所グラウンド』 著者:万城目 学8月にこの本を読めたことの縁
この本を読んだのは、少し前に読了した同じ著者の作品(タイトルがかわいらしくて惹かれた)がよかったからです。
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』少しせつなさもありつつ、人も動物も屈託なく素直に生きていて、全体を通してあたたかさややさしさを感じられる作品でした。
最近は、小説や実用書に限らず、人を煽ったり恐怖を感じさせられるような書籍も多く、万城目さんの作品にほっとすることができました。
著者の世界観に惹かれ、他の作品も読みたく(聴きたく)なりました。Audibleで探したところ、『八月の御所グラウンド』が第170回直木賞受賞作とのことで、さっそく聴いてみることに。
内容のことはよく知らずに聴き始めましたが、戦争に思いをはせる8月(原爆の日、終戦記念日)に、偶然この本に出あえたことに縁を感じました。
戦争と理不尽を思う
戦争で亡くなったはずの人たち? が、現代を生きる人々と野球を通して、わずかな時間を共有する不思議な物語。
現実と幻想の間のような、本当にこういうことがあったら素敵だなと思えるような、奇跡とやさしさがそっと近くにあるように感じられます。
ただ生きること
みんな生きたかっただろうなぁ
この言葉が、いつまでも心に残っています。
10代20代という若さで、ある日突然に日常を断たれ、世界の戦地に飛ばされて人生を終えるということ。
その理不尽さと恐怖と絶望を思うと、全身が固まっていくような感覚になります。
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誰もが当たり前に、好きなことをしたり、楽しんだりできること。
自分の人生を生きることが許されなかった時代も、選択の自由がある現代の日本においても、人間にとって大事なことは、とてもシンプルなのだとあらためて思います。
人は愚かで、すぐに傲慢になったり感謝を忘れたりするものだから。
8月という貴重な月とこの作品は、生きていくことや今ある環境の尊さに向き合わせてくれるものだと感じました。
(* 聴き書きのため、引用として記載した文字が底本/原本と若干異なるかもしれません。ご了承ください)







