こちらの本、まだ読んでいる途中ですが、少し希望が持てるようになってきました。
『片づけなきゃ親の家 片づけたい自分の家』 著者:杉之原 冨士子
「親家片(おやかた)」という言葉を知ったのは、わりと最近のこと。「親家片=親の家を片づけること」だそうです。
なるほど。こんな言葉が生まれるくらい、親の家を片づけるということに関心があり、困ったり悩んでいる人が世の中に多く存在している、ということにあらためて気づかされます。
親の家の片づけに関する著書が多数あることは知っていましたが、ネットであれこれ調べていて、はじめて「親家片(おやかた)」という造語を知りました。
親の家の片づけについて困っていた
この本を読んだのは、私も親の家の片づけのことで困り、立ち止まっていたからです。
片づけができなくなり物が増えていく親の様子や家の状態を見かねて、これまでにもいろいろ試行錯誤はしていました。けれど、あまりに疲弊することが多く、一旦は諦めようと思ったときに、こちらの本を知りました。
片づけの仕方も、アプローチを変えることで、うまくいくこともあるかもしれないと思い、少しずつ前向きに考えられるようになっています。
「親家片」をひとまず諦めようと思った理由
私自身の片づけについては半年ほどかけて行い、ひと区切りついたことで、以前からうっすらと気にかかっていた親の家の片づけのことも再び考えるようになりました。
けれど、これまでの経験上、下記のように親に片づけをしてもらうのはかなり難しいとわかっていたので、自分の中では一旦諦めようという方向に気持ちが固まりつつありました。
・ これまでに機会を作り何度となく片づけを手伝ったが、なぜかまた元に戻っていた。
・ 片づけブームや片づけ本のことを、さりげなく話したり時に力説してみたりしたが、興味を持ってもらえない。
・ 根本的に部屋を片づけたいと思っていない。
・ 家の中のモノが多いとは思っていない。
基本的に、自分たち(両親)がいなくなったら捨てて、というかんじです。ほぼ何も片づける気配のない状態。余計な摩擦や不毛な疲れも避けたいので、あれこれ言わず現状では諦めるのが一番よいのかもしれないと。
こんまりさんの本にも書かれていたと思いますが、片づけたいと思っていない人に片づけてもらうことはできない、というのを実感します。(どんなことでも、本人の意志がない限り物事は動かないですね..)
『人生がときめく片づけの魔法 改訂版(全2巻)』親の家は、どこの地方にもありがちな家とモノの量なのかもしれませんが、冷静に見てみると、使わないモノたちであふれたごちゃごちゃ感は否めません。安全面は特に心配です。
(高い位置にモノが多く、箪笥の上にいくつものガムテープや大きなハサミが入ったカゴがあるのを見たときは焦りました。何かのはずみで頭上から落ちてくればまさに凶器..)
親の気持ちも尊重したい、一方で、親の高齢化は自分も高齢になっていくことを意味し、それぞれの体力や人生の時間も有限だと思うと、どうしても早めに解決したいと焦る気持ちもでてきます。
現実的なことを踏まえると、親がある程度の年齢になったら、できるだけ片づけに前向きに取り組んでおくほうが賢明です。
「捨てなくてもよい片づけ」が安心感をもたらす
著者の杉之原さんは、引越し業の経験から現場で片づけに悩む人々を目の当たりにすることに。整理収納の重要性を痛感し、整理収納アドバイザー、遺品整理士等の資格を取得、ご自身で会社も立ち上げています。
著者は、「捨てない」片づけを提案しています。
「どうしても捨てられないモノ」は、段ボールに分けて梱包し、使っていない部屋や納戸、屋根裏、物置などに保管しておくのです。
シニア世代の多くは、モノが捨てられないことがネックとなり、片づけが止まってしまうようです。いわゆる片づけ本は、概ね「捨てる」ことを前提としていて、私自身もそれを当然と思い、とにかく捨てる片づけを実践しました。
けれど、著者の言うとおり「親の家」「自分の家」「シニア世代」「若い世代」、それぞれの片づけのやり方は異なって当然なのです。年代も生きてきた時代背景も考え方も違うのだから、片づけ方が違っても当たり前なのに、私も無意識のうちに、自分が実践した片づけ方法を親の家にも持ち込もうとして、何も進まないことにひとりやきもきしていました。
「モノを捨てられない」ことをマイナスとして捉えていましたが、親世代はモノが増えることで幸せを体験してきた世代でもあります。本人たちにとって精神的ダメージになるようなモノの捨て方をすることなく、うまく「保管する」を選択することで解決につながることは案外多いのかもしれない、と思えるようになりました。
無理に捨てることをお願いするのではなく、とっておけばよい、と思えるだけで、今後の親の家の片づけに対する気持ちの重さも軽減されます。
私にとってのポイントとなった箇所をいくつか引用してみます。
「今の暮らしに必要なモノ」と「どうしても捨てられないモノ」に仕分けをし、それ以外のモノを処分するだけでも、スペースに余裕が生まれることもあります。
捨てられないモノは分けて保管しておくメリットは、大きく三つあります。
一つめは、シニア世代の方の心の中に、安心感が生まれることです。(中略~見たいときにはいつでも取り出せる。)
二つめは、捨てなければならないというプレッシャーから解放されることです。
三つめのメリットは、このような仕分けをしておくと、万一、本人が亡くなられたときにも、残された家族の遺品整理の負担を軽くすることができることです。
私たちが目指す片づけのゴールは、まずは「安心して暮らせる安全な部屋」にすることなのです。
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現時点では、できる範囲で仕分けと保管を行い、何かあれば最終的には専門業者さんにお願いする、というかんじで、ざっくりと方向性を決めることができました。
「親家片」に時間はかかるもの。完全に諦めることなく、今はできる範囲で「捨てない片づけ」を試してみれば、また新しい変化もあるかもしれない、と前向きな気持ちになれました。
親の反応も気がかりではありますが。不定期でも、わずかな時間でもいいから、できるときに少しずつ試してみよう、今はそんなふうに思っています。







