こちらの本を読みました。
『モノを捨てよ世界へ出よう』 著者:高城 剛世の中の変化に対応していくためにモノを減らす
高城剛さんの著書、読んだのは初めてです。
世界中で様々な種類の仕事をしている多忙な方、というざっくりとしたことしか知りませんでした。
この本を読んだのは、以前からタイトルが気になっていたのと、モノを減らすというのがどういうことなのかを、あらためて考えてみたいと思ったからです。
外からの視点を持つ
タイトル通り、最初から最後まで、洋行体験をすることの重要性を語っています。できれば1ヵ月~3ヵ月間くらい海外生活できると望ましいとされています。(現実的なことはともかく)単なる旅行ではなく、生活者として滞在することが大事であると。
(全ての人が真似できるわけではないとしても、実際海外に出るためのものの考え方や実践方法などについての内容は興味深いです)
世界へ出ようというのは、けして日本を捨てることを提唱しているわけではなく。著者は日本の現状に危機感を覚え、日本が好きだからこそ、この国(日本式システム)から一度離れて、距離を置いて外からものを見たうえで、自分を知ることの大切さを語っています。多少なりとも外の世界を知り経験することが、より自分の道を開き個の力をつけ、日本も変えていく力に繋がると。
( 江戸の幕末から明治維新にかけての歴史上の有名人物(坂本竜馬、高杉晋作など)の言葉を交えながら、過去の歴史にさかのぼりつつ、現代の政治や日本についての考えも語られています)
日本に住んでいても閉塞感は日々感じるけれど(ニュースの情報や周囲の人の会話等からも)、長期間世界を回っている著者のような人は、たまに帰国した時に感じる日本の閉塞感により敏感でより異様さ気づくのかもしれない、と思いました。
ずっと中(日本)にいると、それ以外の生活については、それほど自分に関係のない外(海外)の情報というかんじになってしまい、物事の変化に気づきにくくなったり麻痺したりするのは確か。他国を肌で感じることはできないので。
モノはもっと減らせる
個人的には、この本の主旨とは若干異なる部分に興味をひかれました。
それは、様々な時期を経て再び日本を出ようと決めた著者が、約6年かけてモノを捨て、9割以上の財産を処分、最終的にスーツケース4つ分にまで集約したということ。
完全に「ストック型」生活であった著者は、洋服はシーズンごとに100万円単位で新作を購入、レアものの買い占め、大量の書籍・CD・DVD等の保管に追われていたというから、一般の人のものさしでは測れない量のモノを所有していたことは容易に想像できます。
そんな人がスーツケース4つ分にまで荷物を減らせるとは。PCがあればどこでも仕事ができてしまう職種というのもあるし、デジタルの恩恵で様々なものをデータ化できたことも大きいと思います。
著者のような極端なストック型生活であっても、時間をかければモノは減らせるのだと知りました。
それを思うと、片づけに悩んでいる多くの人にとっても希望が持てるというか。極端にモノを捨てる必要はなくても、もう少しそれぞれ自分に合った減らし方はできそうですね。
うっすら自覚していたことを文字で再認識
本の中で特に、下記が印象に残りました。
荷物を極小化することは、物理的にも精神的にも、「いつでもすぐに動ける態勢をとっておく」ことを実現させる。それは、いつ何が起こるかわからない現代において、一層大事になってくる。
変化し続ける時代に自分自身を適合させる。
自分で的確に言葉にはできなかったけれど、「モノを減らす」とはこういうことなのだと、あらためて思います。
それは、突き詰めると何かあってもすぐに行動できる根底的な人としての強さ(著書でいうとろこの「サヴァイブ力」)を持ちたいという、自身の思いの表れなのかもと感じます。
(ときめくモノとかくつろげる部屋づくりとか、そういうものも超えたもっと先の思い)
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長くても1週間程の海外旅行を何度か経験したくらいで、他国で1ヵ月以上も滞在・生活というのはしたことがありませんが、意志と計画を持てば人生のどこかの段階で、外の国での生活というのはできるものかもしれないなと思ったりしました。(海外経験は若ければ若いほどよいと書かれていましたが、個人的にはもうムリなので老後のような年になっているかもしれません..)
多くの人にとって似たような人生の通過点というのはあると思います(外に目を向けたい時期、内面・足元に目を向けたい時期)。なので、両方の視点を大切にしながら。
著書にあったように、変化・決断を先送りすることなく(恐れず)、個の力をつける、日本の中にいてもそんなことを時々でも意識していきたいと感じました。







