先日、こちらの本を読みました。(聴く本のオーディブルで読了)
『死なないノウハウ』 著者:雨宮 処凛不安で立ち止まらないために知ること
この本を読んだのは、少しでも現実的な不安を減らそうと思ったからです。
人生後半になり、様々な心配や不安が心を占めることも増えてきました。けれど、むやみに考えてばかりいても仕方ないです。
最悪の状況を想定しつつも、少しでも日頃から、今の自分にできること、必要な情報を知っておくことは大事です。
知らないか知っているか。分岐点
著者の雨宮処凛さんは、ご自身がかなり過酷な経験をされ、その後、社会の格差や貧困問題について取材・執筆など、様々な活動に取り組まれている方。
働けなくなった、お金がなくなった、介護が必要になった.. など。
もしも、思わぬ人生の窮地に陥って、誰も頼れる人がいない、どこに助けを求めればいいのかもわからなかったとしたら..。支援機関や制度の情報を知っているか否かが、人生の明暗を分けてしまうこともあります。
本書は、老若男女かかわらず、あらゆる世代の人にとって起こるかもしれない問題について、必要な情報を知ることができます。
不安を減らせると人に優しくなれる
この本は、フリーランス・単身の自分のこの先が不安過ぎるから、その不安要素をつぶすために書いたようなものだ。そんな私が、死なないノウハウを獲得していく過程で気づいたことがある。
それは、不安がなくなると人はやさしくなる、というこの世の真理だ。困窮者支援にかかわるまで、私はとても冷たい人間だった。
そんな頃に出会ったのが、前述した困窮者支援の人々だ。困っている人たちを当たり前のように淡々と助ける支援者たちの姿を目の当たりにして、衝撃を受けた。
そこにはべたべたした優しさはなく、支援者たちは、ただ自分の知識をフル活用して手をさしのべていた。そこにあるのは、こんなふうに人が切り捨てられ路上に追いやられる社会はおかしい、という静かな怒りだった。
この本で、私も知らなかった公的な支援制度やサポートを行う機関・団体などを知ることができました。
ネット情報も見るけれど、騙されないよう適切な機関にアクセスできるようにするには、それなりに知恵も知識も必要。知っているか知らないか、ただそれだけで、人生が破綻に向かったり、反対に救われたり、大きな分岐点になるのだと、あらためて感じます。
そして、安全にすごそうと思えば、内容によっては一定の費用が必要になってくることも当然とはいえ、再認識しました。
(個人的に気になっているのは、高齢で入院などした場合の保証人のことや、自分が死んだあとの諸々の手続きのことなど。家族や身内もいつまでも健康とは限らず、それぞれに頼れなくなることも想定できます。迷惑や負担を減らすためにも、できることなら安全で信頼できる機関などについて知りたいと以前から思っていました)
いつもキリキリして自分だけがうまくやろうとする人は、一時的にはよかったとしても、絶え間ない不安に襲われ続けるものなのかも。想像しただけでもつらそうです。
無理するわけでも押し付けるわけでもなく、それぞれが少しずつ周囲の人のことを気にかけたり、できることをしたり。それだけで、人は穏やかに優しくなれて、生きやすくなるのかもしれません。
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大事なのは、日頃から少しでも不安を減らす行動をしておくことかもしれないと、あらためて思いました。こうした本を読むこともそのひとつです。
生活の中で不安に思うことをピックアップし、本書を頼りにそれらを深堀りしていけば、いざという時に自分を助けることができるかもしれません。また、困っている他の誰かに、適切な情報を伝えることができれば、必要なサポートを提供してくれる公的機関や団体にアクセスすることも可能になります。
何でも自己責任で切り捨てられる社会は寛容性が薄くなり、さみしさも感じます。それでも、自分ができることをしたり、人にやさしい気持ちで接したり、努力することもムダではないはず。
いつ何が起きてもおかしくない世の中だからこそ、それなりの覚悟は持ちつつも。
誰もが、できるだけ穏やかに建設的な方向へ進めるように、毎日を積み重ねていけたらいいなと思います。
(* 聴き書きのため、引用として記載した文字が底本/原本と若干異なるかもしれません。ご了承ください)
Audible/オーディブル






