こちらの本を読みました。
厚切りジェイソン(著)、山口 令悟(ナレーター)
多才な著者の価値観や人生観から何か学べればと思い読んでみました。(オーディオブックで読了)
【Audible/オーディブル】 聴く本(* 聴き書きのため、引用として記載した文字が底本/原本と若干異なるかもしれません。ご了承ください)
使うところと使わないところの徹底。
著者の厚切りジェイソンさんは、お笑い芸人、IT企業の役員、投資家など、多彩な才能を持つ人物。
500mlのペットボトルを自動販売機で買ったら、1本150円もするんだよ。僕は毎日コーヒーを2L飲むから、それだけで1日600円だよ。ありえない。家でコーヒーを入れて持っていけば、600円払わなくていいんだよ。
ためになるお話やエピソードは数々あり、ひたすら感心するばかり。その中で、なぜか上記の内容が妙にツボにはまったというか印象的でした。
徹底した節約意識もさることながら、個人的には、「1日に2リットルもコーヒーを飲むのか。すごい..。けど、水じゃなくてコーヒーなんだな」というような。本筋とはややズレた謎の感慨とでも言いましょうか。
(普通の人がコーヒーを2Lも飲んだら、著しく体調に影響しそうです..)
多くの人は、収入が増えると浪費も比例して上がっていく傾向。
著者は、生涯の資産形成ができているのに、お金持があるからといって、むやみに高いコーヒーを飲んだり、不必要に生活レベルを上げようとしないのもすごいところです。
そのいっぽうで、買いたいものを制限するような節約はいっさいしていないというのも、ゆるぎない価値観を感じます。
自分の価値観が明確。
上記のエピソードが心に残った理由は。
清々しいくらいご自身の価値観が明確で、(反論や揶揄されるようなことがあったとしても)いっさい他人に振り回されることなく、それらを貫いているからです。
すでに十分な資産を築き、いま話題のFIRE(Financial Independence, Retire Early = 経済的自立と早期退職を意味する造語)ができる状態であっても、自分が価値を感じるものにだけお金、時間、エネルギーを注ぎ込むという姿勢は、本当に尊敬します。
自分が何に価値を感じるのか再確認する。
メインの内容である初心者向けの投資へのアプローチは、本書をお読みいただくとして。
ここでは簡単に、わかりやすい例として、自身の価値観に対する気づきをあげてみます。
■ コーヒーに対する価値基準
(著者の場合→ 先に書いた通り)
・ 私もコーヒーは毎日飲むものであり、好きである。
・ けれど2Lも飲まない。1日カップ2~3杯くらい。
・ 珈琲通ではなくても、それなりに美味しいものは飲みたい。
・ しかしコーヒーの沼にはまると、いくらでもコストがかかってしまう..。
・ なので、ふだんは手頃なコーヒー粉を買い、家で淹れる。
・ ときどきは、ちょっとグレードの高いコーヒーをネット注文や外食時に選ぶ。
・ コスパを考えつつも、嗜好品の楽しみも大事にしたい。
■ 飲み会に対する価値基準
(著者の場合→ ビジネス上の会食は行く、仲間内の飲み会などは行かない。NOと言えるものは極力そうする)
・ 私も、どうしても必要性があり断れないもの以外は、飲み会や集まりなどは行かなくてよいと考えている。
・ 中年になった今はそうだとしても、昔はそういう考えを思いつきもしなかった。
・ 若い頃の自分に「断る」という選択肢があることを伝えたい。
・ 本当に有意義であったり楽しかったりする集まりは、意外と多くはない。
・ 浮いたお金は、自分が本当に必要なことや学びなどに使いたい。
上記はほんの一例です。こんなふうに些細なことに対して、自分の価値観を見直してみるのも面白いのでは。さまざまな思い込みや、おかしな行動に気づけるかも。
個々の価値基準が明確であるほど、周囲に流されににくく、お金の扱い方に関してもルールを作りやすく、資産形成のうえでも大切だとあらためて感じます。
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著者が才能に恵まれているのはもちろんのこと。努力を惜しまず、分析好きなところも、若くして財と価値観を確立できた要因のひとつなのかも。
単なる節約ではない哲学があり。投資やお金にまつわるあれこれについて、やさしく解説されています。
同じ本でも、読んだときの年齢や暮らし方の変化などによって、心に残る箇所も異なってきたりするので。
また時間をおいて読み返してみると、その時々で気になる内容、気づき、反省など、新しい発見がありそうです。







