(更新日 2024/01)
こちらの本を読みました。
中村 メイコ(著)、小野 慶子(ナレーター)
人生後半や晩年の片づけについて関心があり、読んでみました。(オーディオブックで読了)
【Audible/オーディブル】 聴く本(* 聴き書きのため、引用として記載した文字が底本/原本と異なるかもしれません。ご了承ください)
現在87歳の著者、女優・中村メイコさん。 (追記: 私がこの本を読んだ翌年/2023年の暮に他界されました。享年89歳)
(* 参照 Wikipedia 中村メイコ)片づけや終活のことだけでなく、暮らしのエッセイ的要素も多いので、著者と近い世代なら昭和のよき時代を懐かしく思い出したりするのでは。
私のような中年世代なら、自身の親のことを重ね合わせたり、若い世代なら祖父母の暮らしを想像してみたり。
それぞれに気になったヒントがあれば、実際の片づけや考え方など、取り入れてみるとよいですね。
モノにはお別れ時がある。
物がなくたって、思い出が消え去るわけではないのだ。
お別れ時が来てしまうのは仕方のないこと。
特に印象に残ったのは、「お別れ時」という言葉です。
「お別れ時」は、思い出をやさしく包みながらモノを手放す。
この言葉が、心に残った理由は。
山も谷もあった長い人生を肯定しつつ、ゆるやかにかつ清々しくものを手放していくような、やさしい響きがあっていいなと感じたからです。
片づけで有名な「断捨離」や「ときめき」にも、それぞれの片づけ哲学があるように。「お別れ時」という考え方も素敵だなと思います。
『人生を変える断捨離』 やました ひでこ(著)「断捨離」や「ときめき」の中に、「お別れ時」という言葉も加わると、個人的には、片づけの幅がより広がっていくようなイメージに。
人生のステージによって、片づけの仕方も心に響く言葉も異なるように思います。
片づけに向き合う年齢は本当に人それぞれで、自身の考え方の変化によって、片づけに対して心を軽くしてくれる言葉も変わったりします。
今、片づけ作業がツラかったり、ネガティブな感情を抱えていたら。
「お別れ時」という言葉を用いることで、少し肩の力が抜けて、温かみのある片づけに変わっていくかもしれません。
人生の悲喜こもごも、あらゆる思い出を包み込んだものたちを、穏やかな気持ちでそっと手放し、送り出していくように。
手放すタイミングも、気力と体力しだい?
物を捨てるのは体力勝負だ。振り返ってみると、引っ越しの準備をした79~80歳は、自分で片づけができるギリギリのタイミングだった。
今、同じことをしろと言われても絶対にできない。
溜め込んだ物の処分は、できれば60代から始めたほうがいい。
幼いころから女優さんとして、芸能という特殊な世界で生きてきた著者。
物の数も交友関係の広さも、世間一般とはかけ離れていたはず。
80歳のときに、この先を考え、300坪の豪邸からダウンサイズしたマンションへの引っ越しをしたそうです。(最終的にはトラック7台分の物を処分)
80歳でそれだけの体力と気力があったこと自体がスゴイというか、ひたすら尊敬です。
その後の令和元年、85歳のときに、転んで骨折・入院を経験しながらも。ものごとのよかった面を見て、明るくすごされている様子も印象的でした。
(私の場合は、30代のあるときからなんとなく片づけに手をつけ始めました。きっかけは、実家の物の多さが急に怖くなったことに加え、体力に自信がなかったこと。
いずれすべてが自分の身にふりかかってくる‥と思い、少しでも早めにと、自分の物も親の物も少しずつ片づけ始め。中年になった現在も断続的にコツコツと‥)
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物に対しても、家族や周囲の人に対しても、著者にとって心地よい距離感を保っているのが素敵だなと思います。
人間は、自分がこの世から消えたあとは何もできないから。
軽やかな気持ちで人生を終えるためにも。
少しでも気になることがあれば、いつからでも、手放すことをしていきたいですね。
今のあなたにとって、快適なサイズの暮らし方を見つけられますように。






