こちらの本を読みました。(オーディオブックで読了)
西 加奈子(著)、松坂 桃李(ナレーション)
【Audible/オーディブル】 聴く本(* 聴き書きのため、引用として記載した文字が底本/原本と若干異なるかもしれません。ご了承ください)
概要
これは、あなたを魂ごと持っていく物語
姉・貴子は、矢田のおばちゃんの遺言を受け取り、海外放浪の旅に出る。一方、公私ともに順風満帆だった歩は、三十歳を過ぎ、あることを機に屈託を抱えていく。
そんな時、ある芸人の取材で、思わぬ人物と再会する。懐かしい人物との旧交を温めた歩は、彼の来し方を聞いた。
ある日放浪を続ける姉から一通のメールが届く。ついに帰国するという。しかもビッグニュースを伴って。歩と母の前に現れた姉は美しかった。反対に、歩にはよくないことが起こり続ける。大きなダメージを受けた歩だったが、衝動に駆られ、ある行動を起こすことになる。
(Amazon商品説明より)
『サラバ!』は、上・中・下の3巻、各300ページ超えの長編。主人公(歩)の幼少から30代後半にかけての長い長い物語、同時に家族の物語でもあります。
ストーリーはもちろんのこと、俳優・松坂桃李さんの朗読にも惹き込まれます。(声の表情、演じ分け、本当に凄い)
要領のいい順風満帆な人生から、容姿、心、経済的にも、あらゆる衰えと向き合うことになる歩の変遷がリアルで。途中で何度も、言いようのない苦しさを感じました。
信じるものは、自分が決める
3巻の長い物語を聴き終えて、いちばん心に残ったのが、この言葉(下巻)です。
・ あなたは、あなたの信じるものを見つけてほしい。
・ 何を信じるのかはいつだって、あなたにゆだねられているのだ。
何を信じるのかをひとりひとりに問いかける、そのことが、この小説の核なのかも。
ほかの誰かが、信じるものを決めるのではない
上記のように思う理由は。
今のような時代こそ、個々に自分の信じるものをあらためて問いかけ、向き合うことが必要だと感じるからです。
世界的な感染症の拡大で、私を含め多くの人が、日々さまざまな情報に右往左往し、感情も思考も揺さぶられ疲れていると思います。
だからこそ、周囲の思惑はいったん脇に置いて。信じるもの(つまりは、自分の人生において大切にしたいこと)に、少しでも心を向ける時間を持つことが、精神の安定につながるのでは。
信じるとは、簡単ではないゆえに価値のあるもの
信じるとひとことに言っても、かなり広範囲です。
例えば。
・ 人生で心の支えにしている名言がある。
・ 食生活において信じていること。
・ 運動において大切にしていること。
・ 健康に関しての信条。
・ お金の使い方で重視している決まり。
・ 仕事でのゆずれない指針。
・ 人間関係でいちばん大事にしていること。
等々
人生全般において、何かひとつ信じているものがある。または、生活のカテゴリーごとに細分化して、大切にしている何かや優先順位を持っている。
いずれにしても、自分なりに納得し、個々の価値観に沿って導かれていることが重要だと思います。
激しく人を傷つけたり法を犯したりするのは違うとしても。
心の中に信じる大切なものがあることは、自分にとって救いになったり、人を生きやすくしてくれたりしますね。
***
・ あなたは、あなたの信じるものを見つけてほしい。
・ 何を信じるのかはいつだって、あなたにゆだねられているのだ。
人生の中で、考え方が変化するのも自然なことだし、だいそれた何かである必要もないと思います。
世間や周囲の何かに流されそうで、心が揺れ、混沌として、不安で芯がなくなるような心細さを経験したときこそ。
シンプルに、「自分の信じるものはなんだろう」と自身に問いかけていきたいですね。
【西 加奈子】著者ページ・作品を見る Amazon☆読後エピソード:
長編小説こそ、オーディブルでの聴く読書が向いているなと感じることが増えました。
気になるけれど読み通せるか不安だったり、読みたいけれど目の疲れがひどかったり。
そんなときでもオーディブルなら、朗読が始まると、いつのまにか聴き入っています。
(タイマー機能もあるので、寝落ちしても大丈夫。短時間でも、気づけば寝る前の楽しい読書習慣になりました)
【Audible/オーディブル】 ☆初回30日間 無料体験【聴き放題】







