こちらの本を読みました。
岸見一郎(著)、 古賀史健(著)
様々なことに心身が消耗し疲れて、ただラクになりたいと感じていたときに、読んでみました。
(* 前作『嫌われる勇気』「楽になりたい」と感じたときに思い出すべきこと。
アドラー心理学をベースとした内容で、哲学者と青年の対話形式によって進んでいく物語。その中で、さまざまなキーワードが登場します。
「課題の分離、自立、尊敬、共感、共同体感覚、貢献感、愛・・」など。
本書の核の部分とは、少し異なるかもしれませんが。
個人的に印象深く、読後にも、ふと頭に浮かんできた内容のひとつが、こちらです。
あなたの願いは「幸せになりたい」ではなく、もっと安直な「楽になりたい」だったのではありませんか?
■ 楽(ラク)をしたい、楽になりたいだけの人は 本当の幸せをつかむことはできない。
楽になることと、幸せになることは、混同しがちというか、必ずしも一致するわけではないのだと。あらためて考えさせられました。
「楽」=「幸せ」とは限らない。
「楽」と「幸せ」が、常に一致するわけではない理由としては。
□ 一時的にラクできたとして、それが必ずしも、長期的な幸せにつながるとは限らないから。
□ ときには引き受けなくてはいけない責任や苦難を避けて、幸せだけを得ることは難しいから。
楽と幸せを分けて考えてみる。
人間関係でも、仕事関係でも、充実感があると、幸せを感じられる機会も増えたりすると思います。
一方で、ラクだけを追い求めると、思っていた状況とは違った方向へ行く場合も。
個人的に思い出す例をあげてみます。
・ ストレスの多い会社から転職。
・ 次の職場は、(問題がないわけではないが)仕事内容はラクだと感じ。
・ 胃が痛むこともなくなり、ラクなことに、日々ひたすら感謝する。
・ それが半年を過ぎたころには、そのラクさが不安へと変わっていた・・。
ブラック企業は論外ですが、仕事がラクだからといって、長期的にはそれが自身の幸せにつながるとは限らない・・。
一見すると贅沢なことにも思えます。
けれど、長い目で見たらあまり成長も感じられない、とてももったいない時期だったなと。(心に余裕ができたのに、あまり有意義な時間の使い方ができなかったので)
のちに振り返ってみて、気づくことになりました。
(ラクな状態を手放せなくなった思考は、健全とはいえず。小さくても、自分なりの挑戦は大事だなと思います)
***
人生の中で本当にしんどいときは、とにかく心身の健康を守り、休みつつムリをしない時期も必要です。
ただ、大変なことが続いた反動で、過度に楽(ラク)を求めるようになると、それは、「楽と幸せの混同」になりかねない場合も。
世の中が混沌とするなかで、少しずつでも前に歩んでいこうとする勇気を持つこと。
それが、いつか人生を振りかえったときに、自分や周囲の人の幸せにつながっているのかもと。
そんなことを感じたりしました。
アドラーの心理学は、ときに禅問答のようで、理解するには時間もかかりそうです。
折に触れて聴き直し(読み返し)、軌道修正したり行動を変えてみたり、自分なりのペースで生きていく力にできればと思いました。
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自分を変えたいと思ったら。選び直す【本】






