こちらの本を読みました。
安藤 俊介(著)
個人的には、あまり怒るほうではないと思っていたのに、近年はなんとなく怒りを感じやすくなっているようで気になっていました。それにともなうもやもや感とか漫然と残る憤りのようなものとも、どう向き合えばよいのか。その解決策やヒントが見つかるかもと思い、読んでみました。
怒りが消えなくて辛い・・と感じたら。
「怒り」という感情をどう扱っていいのかわからない・・。
そんな思いが少しでもあれば、「アンガーマネジメント/Anger management」を知ることで、変えられる部分はきっとあると思います。
■ 「怒りのコントロール」について学ぶことは、人生においてとても有効。
比較的、怒りを感じにくかったり、流せたりする人もいる一方で、どうしても怒りがおさまらなかったり、そこに執着してしまう人もいたり。
その度合いに差はあっても、怒りは人間なら誰もが持っているあたりまえの感情なので、付き合い方を学ぶことが重要なのかもしれません。
怒りの感情で、後悔したり人生を失わないために。
怒りをコントロールする術を、学ぶメリットが大きいと思う理由は。
□ 怒りのコントロールは、誰でも学べる技術だから。
(怒りやすい性質だと思っていても、学ぶことで変えられる。自転車に乗れるようになった過程と同じようなもの)
□ 怒りに支配されてしまったことで、後悔したり、人生さえ失うこともあるから。
□ 怒りとの付き合い方を習得できれば、自分にも他人にも寛容になることにつながるから。
【具体例】記録をとってみる。(怒り、幸せ)
本書の中では、ステップを踏みつつ、さまざまな方法が紹介されています。
個人的にも、試してよかったことのひとつはこちら。
● アンガーログ(怒りの記録)をとる。
● ハッピーログ(幸せの記録)をとる。
私の場合は、下記のようにごく簡単にメモ。(詳しい方法は本書にて)
・ 本では、そのつど書くことが提案されていたが、細かく記録するのはなかなか難しかったので、1日の終わりや後日思い出してメモ。
・ 基本的には1行~3行ほど。
・ できるだけ事実(実際に起こったこと)を客観的に書き留めるように心がけた。
で、結論から言うと。アンガーログは、2週間ほどで止めてしまいました。
といっても、それは個人的には思いがけずよい結果になったと思います。
理由は、怒りを記録することにげんなりしたからです。
具体的には。
・ こんなことのために、大事な心のエネルギーを消耗しているなんて・・、と。記録をまとめて振り返ることで、心の動きを観察し、客観視できた。
・ 怒りの対象が物事でも人でも、どうにもできないことがほとんどだと再認識。(変えられるのは自分のことだけ)
・ 怒りというより、苛立ち、憤り、虚しさという感情に近いものが多いかもと、自分なりに分析できた。
・ これ以上続けると、かえって気持ちが落ち込みそうだったので。いったん終了。
という流れで、アンガーログ(怒ったことの記録)は止め、ハッピーログ(よいこと幸せを感じたことの記録)だけ続けてみることにしました。
そして、毎日ではないけれど、ハッピーログのほうは思い立ったときに気軽にメモしています。
本当にささいなことばかり。
・ 初めて買ってみたコーヒーの粉が美味しくて、うれしい。
・ 今日は、夕方になってもあまり足がむくまなかった。食事改善の成果かも。
・ 今朝は、いつもよりすんなり起きられた。気分がよい。
など。
やはり、よいことに気持ちを向けるほうが、心が穏やかになりますね。
個人的には、もともと怒りの感情を適切に表現できなかったり、どちらかというと、それが悲しみの感情に向かっていくことが多かったのに。
近年は、昔に比べ怒りを感じやすくなっているのではと、戸惑いを覚えたことが、本書を読んだきっかけです。
書かれている通り、いずれの記録も3週間は続けてみようと当初は思っていましたが、結局、アンガーログのほうは2週間で終了。
それは、また別の意味で、記録の効果があったということだと実感しています。
怒ることに罪悪感は持たなくてよい。
怒ることは人間に備わった感情なので、それ自体に問題はなし。
ただ、怒りを感じないよう、ムリに気持ちを抑えこむと、まちがった方向へ行ってしまうことも。
怒りを増幅させることは、人によっては凄まじいストレスとなり、心を病むことも珍しくないと思います。
怒りに振り回され支配されるのではなく、あくまでも自分のコントロール下に置く。
そんな強い意識を持つことも、アンガーマネジメントでは大事なのかもしれませんね。
***
一朝一夕に、「怒り」との付き合い方を変えることは難しくても。
本書にある数々の方法の中から、できそうなことを一つでも二つでも、試してみることから始め。(対処療法、習慣、心の持ち方など)
諦めず気長に、練習を続けていれば。
少しずつでも、受け流すような技術の習得は可能に。
怒りの奴隷になってはいけない。
この言葉を心に留めつつ。
怒りによって人生を失うことのないよう。
アンガーマネジメントは、あらゆる人にとって必要で有用なものだと感じます。
追記:
後日、偶然に見かけたこちらの動画。
「怒り」について、シンプルな言葉ながら、グサッとくるものがあります。







