こちらの本を読みました。
生命保険や医療保険というのは、内容も仕組みも複雑すぎて、本当によくわからない・・。
保険について知り、見直し、漠然とした不安をなくしたい。
そんなことを思い、この2冊を読んでみました。
生命保険のことがわからないと思ったら、まずは本で保険の仕組みを知ること。
読んでから、身にしみて思ったことを先にお伝えすると、下記になります。
■ すぐに保険の窓口相談に行かないこと。保険選びの前に、保険関連の本で、ざっくりとでもその仕組みや一般的な医療費などを知り、不安や疑問を少しでも減らすことが先かもしれない。
(ご紹介する2冊は、過去の自省をこめて読みました。長年にわたり保険を見直さず惰性で入っていたため、色々と失敗しました・・。
もっと早く知っていれば、と思うことも多々ありますが。もう遅いなどと思わず、気づいたときに、適切な知識を得ることは大事ですね)
まずは本を読みつつ。今の自分にとって必要な保険(保障内容)、不要な保険について考え、ネットなどで情報を集め、よく検討することから。
保険代理店などの窓口相談は、そのあと必要に応じて考えれば十分ではと思います。
(余計な不安を煽られない、冷静な保険選びのためにも)
保険選びで大切なこと。(気持ち、行動面)
過去の自身ができていなかったことも振り返りつつ、本書を読んで、あらためて大事だと思った点をまとめてみます。
- 保険会社からの営業を含め、他の人の基準に振りまわされたり、むやみに不安を煽られすぎないこと。
- わからないことは少しずつでも学んで解消し、多少の手間は惜しまないこと。
- 人任せにせず自分の頭で考え、ニーズをきちんと把握して、保険の要・不要も含め、定期的に見直しをすること。
- 内容が理解できない商品には、手を出さないこと。
等々。
複雑すぎる仕組みに惑わされず、シンプルな考え方を模索しながら、保険への不安や負担を減らすための行動をとっていく姿勢が大事なのだと思います。
(私の場合。長年、営業の人にすすめられるまま、保障内容が大きいようだけれど実はよくわかっていない、月額も高めの生命保険に入っていました。
その後の見直しで不要だと気づき、今は別会社のシンプルな保険に切り替えました)
今の生活に合ったシンプルな備え、保険選びを。(無理もしすぎないこと)
異業種からネット通販型の保険会社を創った著者(岩瀬大輔さん)の視点は、とても興味深いです。
保険業界の仕組みやお金の流れを知り、どんな保険選びが必要なのかを考えさせられます。
保険のプロと医学博士の共著(後田亨さん、永田宏さん) 。
高齢になるになるほど気がかりな、医療費のことなどを主に解説。実際のデータ・数字を知ることで、自分なりの現実的な保険や医療費について考えるのにも役立ちます。
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生命保険、終身保険、養老保険、死亡保険、医療保険、がん保険、介護保障特約、三大疾病特約、女性特約、先進医療、入院・通院、手術給付金、、、etc。
保険を検討しようとして、各社サイトやパンフレットを見たりすると、様々な言葉とともに、数々の「ただし書き」が小さく記載されていたりします。
いろいろ読んで比較しても、混乱するばかり。
民間の保険というのは、人を煙に巻くように内容が本当に複雑で、これをきちんと理解できている一般の人はいったいどれくらいいるのだろう・・。私同様に、そんなふうに感じたことのある人も少なくないと思います。
・これから生命保険に入る(予定)
・保険の乗り換え(切り替え)
・保険自体をやめる(解約)
・そもそも保険に入らない(貯蓄でまかなう)
など。
さまざまな選択肢がある中で。少しでも知識を持ち、保険の仕組みがわかっていれば。自分にとって納得できる判断や、賢い選択への手助けにもつながります。
(保険業界の仕組みやお金の流れ、時代的な経済背景や事情など)
(例えば。下記のような視点を持つことも可能になります。
・営業の人が、どんな意図を持ってこの商品を説明しているのか
・なぜ急に掛け替えをすすめるのか
・保障内容はどう変わるのか、何がメリットなのか
・その保障は、本当に自分や家族に必要なのか
・今後の月々の保険料は、どう変化していくのか
、、等々)
複雑な保険内容を理解するのは難しい。(いきなり窓口相談せず、まずは自分で学び情報集め)
人の健康状態や事故の有無、寿命のことも、先々のことは誰にもわからないけれど。
本に書かれたような内容を知ることは、保険選びでの【判断材料】になります。
・「何に備えるか」で整理すると三つしかない
(中略)
①いざというときに、残された家族のための所得保障→遺族保障(死亡保障)
②病気・ケガによる入院・手術のための保障→医療保障
③将来に備えるため→生存保障(貯蓄・年金)
引用:『生命保険のカラクリ』
定期、養老、終身の違い ー 生命保険の基礎
生命保険商品が「保障」と「貯蓄」の二つの機能を合わせ持つことを理解した上で、まず生命保険の基本をなす、「定期保険」「養老保険」「終身保険」の三つの類型について説明していこう。
引用:『生命保険のカラクリ』
典型的な死亡保険(かけ捨て型の定期保険)の「付加保険料」(生命保険料のうち事業の運営経費に充てられる手数料の部分)が三~六割とされていることは前に述べた。
引用:『生命保険のカラクリ』
病院への1ヵ月間の支払いが一定の限度額を超えた場合には、超過分の医療費をほとんどタダ(超過分の1パーセント)にしてしまおう、というのが高額療養費制度の要点です。
引用:『いらない保険』
保険業に携わる人々にとっては常識的なことでも、何も知らない一般の保険利用者にとっては、手数料(3~6割)のことや、保険業界の仕組み・お金の流れはとても興味深く、驚くことも多いです。
また、国の健康保険に組み込まれている高額療養費制度(所得に応じて異なる。申請が必要)のことも、言葉として聞いたことがあったとしても、きちんと調べたり詳しく知る人も多くはないのかもしれません。
(だからこそ、必要以上に民間の保険を頼りにしてしまうのかも)
- 大病でも医療費は最大300万円
- 大病でも自己負担額は65万円以下
とあるように。(『いらない保険』)
厚生労働省のデータをもとに記載された、疾病別・年齢別にかかった医療費の一覧なども判断材料のひとつにすることができます。
(けして安い金額ではないし、個々に事情も異なるため一概には言えませんが。高額療養費制度により、自己負担額の上限が設けられていることを知れば、むやみにこわがる必要もなくなり、不安の軽減につながります)
■イメージしやすい【例】として。
入院で医療費が総額80万円かかり、3割の自己負担額で、本来は病院に24万円ほど支払う必要があった場合でも。
→ 高額療養費制度の既定の算出方法により、自己負担額が8万5千円ほどで済む。
というかんじ。
・・・
他にも有用なことが、たくさん書かれています。
中年、シニアと年齢が進むにつれて、病気・ケガ・死亡など、様々なリスクが若い世代より高くなるのは当然のこと。
それらを踏まえ、まずは落ち着いて客観的な視点を持つことが大事。
そうすることで、むやみに先々の大病の医療費を不安に思いすぎたり、手厚い保険(高い月額保険料)に入りすぎたり、ということも防げます。
◆賢い保険選び、ポイント。
個人的に思う現時点でのポイントをまとめてみます。
・最強なのは国の健康保険。(高額療養費制度などで守られる部分が大きい)
・会社の福利厚生などが充実している場合は、そこから保障される内容もある。
・民間の保険は、公的保険の補完的な位置づけとして考える。
・都道府県民共済なども検討する。(こちらの方がニーズに合っている場合も多い)
・今の年齢・仕事・家族・環境などによって、望む必要な保障内容、月々払えそうな保険料を考える。
・保険に入ったあとも、自分の生活や世の中(経済、制度など)の変化に合わせて、定期的に保険の見直し検討をする。(継続、解約、他の保険への乗り換え等)
・貯蓄/運用目的の保険に入るのではなく、保険は保険、貯蓄は貯蓄(預金や投資信託での積立など)で分けて準備するのがよい。(特に現在のような低金利が続いている場合)
・貯金は最大の備え。(納めた保険料は対象となる保障内容にしか支払われないが、普通の預貯金であれば、その使途は自由。医療費にも人生を楽しむためにも使える)
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人それぞれに、必要な保険は異なるもの。
年齢、生活、家族環境など、人生の変化によっても変わってきます。
不測の事態という言葉もあるように、先のことは誰にもわからないので。
大きな保険・複数の保険に入っていても、100%確実な安心や安全は買えない、ということも前提に。
どんな保障内容の保険が、今の自分や家族にとって必要なのか。または、保険そのものの必要の有無も含めて。
人生や世の中の変化に合わせ、定期的に見直していくことが必要だと思います。
本書を参考に、それぞれが自身にとって、損をしない、後悔しない、納得できる保険選びをしていきたいですね。
『生命保険のカラクリ』







