【今日の内容】
・悩みで頭の中や気持ちがもやもやして落ち着かない。少しでも楽になるよう解決したい。
年を重ねても悩みは尽きず..。自身のこんな状況をなんとかすべく、本から学びました。とても有益で今後も試してみたいと思ったので、ご紹介します。
» 消えない悩みのお片づけ 著:草薙 龍瞬悩みの解決というのは、このくらいシンプルに考えるとよいのかもしれません。
つらさや苦しさに押しつぶされてしまうのを防ぎ、消えないと思い込んでいるどんな悩みも、自分でなんとかできるのかもという気がしてきます。
■今の自分にできることをやる
この本を読んで、今さらながら改めて自覚できたこと。
それは、大なり小なり悩みの内容が何であれ、最終的には「今の自分にできることをやるのみ」というところに行き着くことです。
■すべての悩みは妄想につながっている
妄想に勝つ者は、すべての悩みに打ち勝つ
本当に、その通りだなと感じます。
私を含め多くの人は、これから起こるかもしれない何か、あるいは、過去にあった出来事に対する感情(不安 心配 怒り 恐怖 後悔など)に悩まされています。
つまりは妄想。頭の中だけでぐるぐると同じことを反芻(はんすう)しているのです。
こうした妄想や反芻が、人間の苦しみや辛さを増やし続けています。
だからこそ、妄想を減らし止めることができれば、人はもっと心を軽くして穏やかに生きられるはず。
■悩みに対し、5つのラベルを貼ってみる
この妄想ぐるぐる状態から抜け出すために。
悩みに対し、5つのラベルを貼ることが提案されています。そして、どんな悩みも、解決策は主に2つのことをするというシンプルさです。
■5つのラベル
期待
思い込み
怒り
迷い
妄想
まず、自分の中の感情や悩みにラベルを貼り、分けていきます。つまりは、それらを自覚するということ。
突き詰めると、あらゆる悩みは妄想につながっていると気づきます。
■具体策は2ステップ
① 禅エクササイズで洗い流す。
(ラベル分けした感情、ネガティブな心の反応を洗い流す→ 禅エクササイズ= 歩くこと、電車内や座ってできること、呼吸を観察、自分を観察・自分中継など、他にも。具体的な方法は本書にて)
② 今の自分にできることをやる。
この2ステップのみです。
最初は、違和感があったり、あれこれ言い訳をしたい気持ちになるかもしれません。
けれど、禅エクササイズで、余計な心の反応を減らし遠ざけて、冷静になってみると。
結局、どれだけ考えても、「今の自分にできることをやるしかない」と気づきます。あとは、できそうなことから行動に移していくのみ。
色々試す中で、個人的には、とにかく歩くことがシンプルで効果的に感じます。下記の通り。
・ 環境と時間が許す範囲で、もやもやと反応してしまうところ(場所 人 状況など)から、できるだけ離れる。
・ 5分でも30分でも外に出て歩く。(右・左、1・2、などと心の中でつぶやきながら歩く)
・ 時間とともに、少しずつ心が落ち着いてくる。
「モヤったときは歩く(禅エクササイズ)」と覚えておきましょう。
![](https://r-step.com/wp-content/uploads/2023/08/walking-1868652_640-1-e1692930609836.jpg)
■まとめ
人は悩み続けたり、悩むことで同じ場所に留まり何もしないことを選んだりする、怠惰な性質があるようです。
なので、不快な感情や悩みで、妄想の沼にハマっていると自覚するだけでも、一歩前進です。
実は、妄想ゆえの悩みは、ここまでにお伝えした片づけ方で、ぜんぶ解消できます。
①ただの妄想は〈禅エクササイズ〉で洗い流す(実践あるのみ)。
②「今の自分にできること」をやる。
この二つです。人生そのものが、この二つで片づきます。
この繰り返しで、人は悩みという妄想から抜け出し、苦しみを減らし、きっと誰もが自分らしい生き方を見つけられるのではと思えてきます。
こんなにシンプルなステップで大丈夫なんだ、本当は難しいことではないのかもしれないと。
私にとっては、そんなふうに思える、心の荷物が軽くなるような1冊になりました。
長年の苦しみを経て僧侶となり、自分なりの居場所と生き方を見出した著者。人へのやさしさが伝わってくるような、ほんわりとしたイラストにも和みます。
悩みが生まれる仕組みについての解説も興味深いです。
今の自分にできることだけが現実。
あとはひたすら実践し、生きる上での技術・習慣として、生活の一部になることを目指していきます。