何をしたいのかも、どう解決してよいのかもわからず、ただ途方に暮れてしまうような気分のとき。
こんな考え方をしてみると、肩の力が抜けて少し生きるのが楽になるかも、と思った本をご紹介します。
» 前祝いの法則 著者:ひすい こたろう/大嶋 啓介、 ナレーター:豊岡 聡仁(こちらの書籍は、聴く本のオーディブルで読了しました)
Audible/オーディブル(* 聴き書きのため、引用として記載した文字が底本/原本と若干異なるかもしれません。ご了承ください)
■今できることの中で、一番したいことをする
本書の中で特に印象に残ったのが、最後の「おまけの話」にある【4つのルール】です。(後述します)
どんな状況にあったとしても、今できる範囲の中で、一番したいことをする、という選択と行動を続けてみる。
その積み重ねが、未来の自分をよい方向に導くということです。
本書にある前祝いとか予祝という考え方もさることながら。このような、簡単そうで意外とできていない行動習慣を振り返る機会になりました。
■無理はしなくてよい
この考え方(4つのルール)が面白く実践しやすいと思った理由は、
誰もが置かれた環境や現状に言い訳する必要もなく、本人が今できる範囲でやりたいことを実践していけばよい、というところです。
行動へのハードルが低く、肩の力が抜けて気が楽になり、自分の選択や行動を楽しめるようになると感じました。
■4つのルールで掘り下げる
先に、実話のエピソードをざっくりまとめます。
▢概要
仕事がいやで仕方がない、鳥取在住の会社員の男性。いつか本当にやりたい仕事を手に入れたいと願いつつも、何をしていいかわからず、気づけば7年も経っていた。
著者のひすいさん知人のカウンセラーさんが、この男性に伝えた、4つのルールという話。
【4つのルール】
・ルールその1 今、一番したいことをする
・ルールその2 わからないことはしなくていい
・ルールその3 できないことはしなくていい
・ルールその4 無理はしなくていい
今 一番したいことがわからなければ、
→ ルールその2に従う。わからないことはしなくていい。
→ 次(2番目)にしたいことをする。アメリカに行ってみたいが、時間もお金もない。ルールその3を適用、できないことはしなくていい。
→ 次(3番目)にしたいこと、結婚したいが彼女がいない。ルールその3を適用。
→ 次(4番目)にしたいこと、車がほしいがやや高い。無理したら買えるかも? ルールその4を適用、無理はしなくていい。(無理がないときに買えばよい)
→ 次(5番目)にしたいこと、東京でライブに行きたい。しかし、時間もお金もない..。ルールその3を適用。
→ こんなふうに4つのルールを使い、どんどん掘り下げて、これを繰り返す。
→ 15番目のしたいこと、美味しい珈琲が飲みたい。これなら、できないことでもムリでもなく、今すぐできる。
それがあなたの今 一番したいこと。
→ その男性は、さっそく喫茶店へ行き、美味しい珈琲を深く味わう。自分は今 一番したいことをしている、という意識を持って。(その後も度々その喫茶店へ通うようになる)
→ その後、様々な偶然や縁が重なり。時間を経て、以前はできなかったしたいこと、いつかやりたいと思っていたことが、少しずつ叶い、実現していった。
(東京にライブを見に行けた、車が買えた、結婚することになった、仕事でアメリカや世界を飛び回るようになった)
この男性が最初にしたのは、珈琲を飲むこと。(4つのルールに従い、今 一番したいことをする、という選択と行動を重ねたこと)
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作り話のようですが、実話だそうです。叶っていく過程は割愛しましたが、ムリなく とても自然な流れ。世の中には、こんなこともあるのですね。
すべての人に同じようなことが起こるかどうかはともかく。4つのルールに難しいところはなく、多くの人が実践できそうです。
ポイントは、とてもシンプル。
「わかる範囲で、ムリなくできることの中で、今 一番したいことをすればいい」です。
今 一番したいことをしているという意識を持って、その喜びを味わいながら。
![](https://r-step.com/wp-content/uploads/2023/10/coffee-5082544_640.jpg)
■まとめ
やる気が起きない、自分には何もできない、何をしたいのかもよくわからない。。
そんな混沌とした気持ちの中でも、4つのルールを思い出し、ゲームのような感覚で試してみることならできそうですね。気を楽にして。
停滞ぎみなときこそ、些細なきっかけが人生の流れをよくしてくれるかもしれません。